素顔の清流
調査結果のまとめ

〜 2006年9月分調査結果の考察 〜

 平成18年度調査の第5回目となる9月分の調査は、9月24日(日)を基準日として行いました。調査の結果について、代表専門家を中心にワークショップで検討した「考察」を次に記しました。
 なお、個々の調査結果は各地点の調査票に示し、調査者の感想や主観的な観察記録もほぼそのまま掲載してあります。

1 パックテスト結果の考察
上流域(調査地点1〜11)
COD値に関しては、調査地点の宮川ダム湖(乗船場)では、相変わらず高濃度値(10mg/ℓ以上)が観測されており、アンモニア値も目安値である「汚染がある」といわれる値である。本流では、雨降り後の濁りと、同時に災害復旧工事等による支流の濁りで清流とはいえない状況が続いているようです。ただ、支流の観測地点である薗川や大内山川に於いては清流が保たれていて、本流との合流地点では、はっきりとその清濁の水流が線となって流れているのが目につきます。他の調査項目については、話題となるような観測値は見受けられません。

中流域(調査地点12〜26)
15調査地点のうち、今月は9地点(本流6地点と支流3地点)での考察である。そのうち支流(一之瀬川・西谷川)でのCOD値は低値が観測されており、清流が保たれているようですが、本流においては、3地点(栃原新田・大野木・棚橋)では目安値といわれる「汚染がある」・「汚染が多い」といわれる観測値でありました。他の調査地点では話題となるような観測値は見受けられませんでしたし、他の調査項目についても問題となるような観測値ではないようです。ただし、実際には、このCOD値についても「水中に反応しやすい物質がある」ことしかわかりませんが、上流域から相当期間続いている「にごり」に関しては気にしているようです。

下流域(調査地点27〜50)
 COD値に関しては、今日まで(過去5ヵ年間)本流・支流すべての調査地点に於いて「汚染がある」・「汚染が多い」・「汚れた水」といわれる高濃度値が観測されたのは初めてのことです。その値が最低で4mg/ℓが4地点で観測されており、他はそれ以上の値であります。また、アンモニウムイオン値に関しては、桧尻川の1地点で「汚染がある」といわれる観測値であり、他の調査項目等については話題となるような観測値ではありませんでした。ただ、どの地点に於いても「にごり」等の問題が話題となっております。


2 川環境関係
本流上流部 地点2のゴミは流木であり、あまり問題ではない。他の地点も大きな問題はないが、にごりがまだ出ている地点がいくつかある(2、5、6、8)。
本流中流部 上流同様、濁りが出ているところが多かった(22、23、13、20、17、15)。地点23、20、14は岸辺ゴミがずっとやや多い状態となっている。
本流下流部 地点28のにごりは最低の状態が2ヶ月連続で記録された。28の岸辺のゴミはずっと残ったままである。
大内山川 地点10、11の岸辺のゴミは釣等のレジャー客が捨てた物のようである。
藤川 問題なし。
一之瀬川 岸辺のゴミがやや多い。地点25、26はずっと岸辺のゴミが多い状態になっている。
西谷川 水中、岸辺のゴミが多いが、竹や枯草であり、あまり問題なさそうである。今回は濁りも0点で最低であった。
横輪川 地点48は護岸工事中であるが、生物の多様性は大きく減少したままである。
汁谷川 上流の地点34、35ともにごりがひどい。34の岸辺ゴミは先月の1点から一気に5点に回復した。
勢田川流域 
 朝川 岸辺ゴミは地点49、50ともずっとやや多い状態が続いている。
 桧尻川 地点42は濁り、においは回復したが、油膜が依然0点である。岸辺、水中のゴミはなくなった。
 勢田川 大きな変化はない。
五十鈴川 44は問題なし。
朝熊川 データなし
外城田川 データなし
相合川 データなし
3 総括
 今月は、特にどの流域(本流・支流)に関して川の様子の一つである「にごり」が問題点として観察されているのが気になりました。このことについてもその原因等河川環境全般に関しての問題点や話題を議論し、考察していくことが大切な事ではないでしょうか。

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