素顔の清流
調査結果のまとめ

〜 2007年1月分調査結果の考察 〜

 平成18年度調査の第9回目となる1月分の調査は、1月28日(日)を基準日として行いました。調査の結果について、代表専門家を中心にワークショップで検討した「考察」を次に記しました。
 なお、個々の調査結果は各地点の調査票に示し、調査者の感想や主観的な観察記録もほぼそのまま掲載してあります。

1 パックテスト結果の考察
上流域(調査地点1〜11)
 COD値に関しては、地点2(宮川ダム湖・乗船場)で高濃度用使用で13 mg/ℓ以上と、地点8(三瀬谷ダム湖)では6mg/ℓ(目安とされる「汚染が多い」)が観測されております。その上流旧宮川村役場付近では、ダンプカーによる砂利採取が行われていて、河床も片側だけで4〜5m位と川はばもせまく、その影響もあり、現在の河川の状態は好ましくない状況である。
他の調査項目に関しては、話題となるような観測値は見受けられませんでした。

中流域(調査地点12〜26)
 COD値に関しては、目安とされる「汚染がある」といわれる観測値は3地点だけであり、その観測値も4〜5mg/ℓの範囲であります。また、他の調査項目の観測値からも話題となるような観測値は見受けられませんから、今月は比較的にこの流域は、安定した河川状況が保たれているのではないでしょうか。

下流域(調査地点27〜50)
 COD値に関しては、本流で1カ所だけ、目安といわれる「汚染がある」という観測値2mg/ℓだけであります。各支流についても、地点31の外城田川、地点34の汁谷川、地点50の朝川で観測値1〜3mg/ℓが観測されております。
他の調査地点では、相変わらず目安とされる「汚染が多い」・「汚れた水」といわれる観測値であります。他の調査項目に関しては、話題となるような観測値は見受けられませんでした。

2 川環境関係

本流上流部 地点2の状態は11月以降安定している。地点3の岸辺ゴミの鉄くずは大きくて個人では撤去が難しいので然るべきところでお願いしたい。地点6のにごりは砂利取りのダンプのせいか?
本流中流部 地点22のにごりはずっと続いている。地点20の水中及び岸辺のゴミも恒常的にあるが、ゴミ拾いをしてもらったので今後どうなるか見守りたい。
本流下流部 地点27の岸辺のゴミが先月0点で、大量の不法投棄があったが、今月も1点であったが、撤去をしてもらえるとのことである(ワークショップにて確認)

大内山川 地点11は先月に続いてにおい、泡立ち、岸辺ゴミがやや出ている。加えて今月はにごりも発生したが、工事によるものと思われる。
藤川 データなし
一之瀬川 地点26では水中ゴミ、岸辺ゴミが少しある状態が続いている。古いゴミが残っているようだ。
西谷川 久しぶりに油膜が出ている。
横輪川 地点47だけであるが、良好である。
汁谷川 地点34の水中及び岸辺のゴミは先月同様3であるが、6月以降ほとんどこの状態で変わっていない。
勢田川流域
朝川:地点50の岸辺ゴミは相変わらずやや多い。内容は空き缶、ビニール、ペットボトルなどポイ捨てによるもの。指定袋に入らないくらいの量が捨ててある。
 勢田川:地点39では、油膜、におい、にごりが観察され、特ににごりがひどい。
ほどす、桧尻川:地点42は、油膜、におい、にごりの3項目で0点が続いている。
五十鈴川 地点44で岸辺ゴミが出ているが、木の枝が多いのであまり問題ないと思う。
朝熊川 水中ゴミが少しある。内容は、ビン、空き缶、ビニール袋。
外城田川 地点31の水中ゴミは今まで3点が続いている(先月5点になったが戻ってしまった。)岸辺ゴミは3点の状態が続いている。地点32の岸辺ゴミは6月以降1点のままであるが草にひっかかったゴミのようなので撤去しにくく残っているようである。
相合川 データなし

3 総括
 どの流域も今月は比較的に水位が低く、水量も少なく、冬特有の渇水期の状況下のようであることが見受けられます。特に上流域では、砂利採取のための、土木機械が搬入され、作業中であります。そのにごりは、三瀬谷ダム湖で堰き止められて、ダム湖にある程度沈殿され、その「にごり」のまま下流域には流されていないようです。そのため中流域では、目立った観測値が見受けられない状況のようです。
下流域においては、どの支流等においてもその環境は生活密集地域でありますから、その環境保全への取り組みに一層努めていかなければならないでしょう。

 ゴミの不法投棄が後を絶たない。とくに、良好な自然環境の場所が狙われる。「目立たないところに」という心理が働くのだろうが、動植物や自然を楽しみたいものにとっては迷惑この上ない話である。このような場所に捨てられたゴミが撤去しにくいことを考えると、市街地に捨てられる以上に腹が立つ。確かにモラルの問題であろうが、捨てにくくする工夫、捨てたら大変重い罰則を受ける法の整備、捨てた者を徹底的に調べる仕組みをもっと真剣に考えて欲しい。

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