素顔の清流
調査結果のまとめ

〜 2005年9月分調査結果の考察 〜

 平成17年度調査の第5回目となる9月分(9月25日基準日)の調査結果について、代表専門家からいただき、ワークショップで発表されました「考察」を次に記しました。
 なお、個々の調査結果は各地点ごとの調査票に示し、調査者の感想や主観的な観察記録もほぼそのまま掲載してあります。

1.水質調査結果について
 (1)上流域(NO1〜NO11)
 宮川ダム湖(乗船場・NO2地点)の測定地点では、高濃度用COD値の測定値が20mg/ℓという高い数値が観測されています。この数値は調査をしてから初めての値ではないかと思います。このCODが高値ということは、ご承知のように水中の酸素が消費されやすく、特に湖等の流れがない場所では酸素不足になって魚等が棲めなくなってしまいます。また、停滞した水は自然浄化作用も低下してしまいます。
このCOD値だけでは、水中に反応しやすい物質があることしか判断できません。他の調査項目・他の調査地点ではあまり話題となるような測定値はみうけられませんでした。

(2)中流域(NO12〜NO26)
COD値については、「きれいな水」と言われる評価目安地点が本流・支流あわせて6地点あります。また、本流の2地点では8mg/ℓ以上の汚染が多いという評価目安値が観測されています。
他の調査項目である、アンモニア値が地点18では評価目安値とされる汚染があるという測定値でした。その他問題となるような測定値はみうけられませんでした。
 
 (3)下流域(NO27〜NO50)
 COD値については、支流汁谷川・朝熊川では、「きれいな水」といわれる評価目安の範囲内が観測されていますが、他の全ての調査地点では汚染があるといわれる測定範囲値が8地点(本流・支流)、汚染が多い・汚れた水といわれる測定値が9地点であり、下流域では相変わらず高いCOD値が観測されています。また、他の調査項目の中で今回は特にどの調査地点でも平均的にアンモニア値が評価目安とされる0.5mg/ℓ〜1mg/ℓの範囲内で汚染があるという測定値が多く観測されているのが気になりました。その原因は何かわかりませんが、この窒素類は樹木などの自然から、また食物のかすや肥料など人の生活から様々な形をして水中に入ってきます。その他の測定項目では話題となるような事柄はみうけられませんでした。

2.川の環境調査結果について
(1) 本流上流部 地点2のゴミは今年度で最低であったが内容は流木のようである。他     の地点はほぼ良好である。
(2) 本流中流部 地点14の岸辺のゴミは3がずっと続いている。地点16、17は先     日の増水で流されてきたのか水中のゴミが少し増えた。
(3)本流下流部 地点27の岸辺のゴミは先月より少なくなったがまだ残っている。内容はバーベキューなどで岸辺で遊んだ時に出されたもので、先月と同じなのでそのまま残っていた可能性が大きい。それが減ったということは流下したのか?地点28も多いが、靴や空き瓶、空缶である。地点29もずっと岸辺のゴミが目立つ状態が続いている。

(4)大内山川  データは1地点しかないが良好なようである。

(5)藤川    良好である。

(6)一之瀬川  ほぼ良好な状態である。

(7)西谷川 岸辺のゴミが目立つ状態が続いている。

(8)横輪川   地点48のゴミはずっと3で変わっていない。ペットボトルや空き缶が多く橋や道路から投げ捨てられたものが多い。

(9)汁谷川   地点34はずっと水中、岸辺ともゴミがやや多い。ビニールや食べ物の入れ物ということで、漂着かそこで捨てられたか不明であるが、以前からの物がそのままの可能性もある。

(10)勢田川流域  
朝川:地点49は水中のゴミが先月きれいになったがまた増えた。岸辺のゴミは3のままである。
勢田川:各地点とも大きな変化はない。
桧尻川:地点42の油膜とにごりはひどい状態が続いている。

(11)五十鈴川 地点44の岸辺のゴミはずっと良好であったのに初めて3になった。地点45はずっと3が続いている。

(12)朝熊川 データなし。

(13)外城田川 地点31のゴミは5月以降3の状態が続いている。

(14)相合川  水中、岸辺のゴミがずっと3である。

3.総括
 今月は、一部の支流を除きCOD値が比較的高値の測定値が多く観測されており、また、中流域の一部と下流域においては、アンモニア(アンモニウムイオン値)が平均的に「すこし汚染がある」・「汚染がある」といった評価目安の範囲内の測定値が多く目に付きました。このアンモニウムイオン値に関しては、上記にも記してありますが、これら有機体窒素のほかに分解や溶解によって、このアンモニウムイオン、さらに酸化された形の亜硝酸イオン、そして硝酸イオンといろいろ変化しながら、水中の植物などに吸収されていきます。このように窒素自体は水中でいろいろな形になり、また相互変化等もおこします。
 全体的に大きな変化はなかった。ゴミについては同じ評価が続いているところは、以前からの物がそのままである可能性が大きい。全ては無理かもしれないが、一度除去してその後どうなるか調べてみる必要があるのではないか。

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