素顔の清流
調査結果のまとめ

〜 2006年1月分調査結果の考察 〜

 平成17年度調査の第9回目となる1月分(1月29日基準日)の調査結果について、代表専門家からいただき、ワークショップで発表されました「考察」を次に記しました。
 なお、個々の調査結果は地点ごとの調査票に示し、調査者の感想や主観的な観察記録もほぼそのまま掲載してあります。

1.水質調査結果について
 (1)上流域(NO1〜NO11)
水素イオン濃度をはじめとしてCOD値、アンモニウムイオン、亜硝酸イオン、リン酸イオン共にどの調査地点の観測データからは問題となるような観測値は見当たりません。その各々の目安値と比較しても「きれいな水」「少し汚染がある」といった観測範囲内であり、少ない水量ではあるが清流が保たれていると判断される流域のようである。

(2)中流域(NO12〜NO26)
本流・支流ともにCOD値は0〜2mg/ℓの観測範囲が多く、COD値の値が4mg/ℓ(汚染があるという目安値内)が1地点だけでありました。他の調査項目である水素イオン・アンモニウムイオン・亜硝酸イオン・リン酸イオン濃度の各濃度も話題となるようなデータは見受けられません。この流域も今月は比較的に安定した水域のようでありました。
  
(3)下流域(NO27〜NO50)
水素イオン濃度に関しては、本流・支流とも安定した観測値で推移しておりますが、COD値については、どの河川もその観測値には大きな差異があります。
例えば、本流においては、2地点で0〜1mg/ℓが観測されているが、他の観測地点では、8mg/ℓ以上の観測値である。また、各支流においても一部河川改修工事で観測不可能な地点もある中で0〜2mg/ℓの観測範囲が4地点あります。他の観測地点では、4mg/ℓが1地点で観測されているだけで、その他の観測地点ではすべて高値である8mg/ℓ以上の「汚れた水」といわれる目安値である。この流域は全般的には密集生活圏内であり、どうしても、生活排水を主とした汚水が渇水期の水量が少ない時期であるものの大きな原因ではないでしょうか。このCOD値については、水中にある物質(主に有機物)が酸化剤によって酸化や分解される時に消費される酸素量のことですから、この観測値が高値ということは、この時期自然浄化作用も低下していることも考えられます。

2.川の環境調査結果について
(1)本流上流部 地点2は流木が多数岸辺に見られる。水位が下がり岸辺に打ち上げられたものが多いと思われる。他の地点は良好である。
(2)本流中流部 データの出た6地点中、岸辺のゴミが5点のところは2地点しかなかった。特にひどかったのは地点20で1点であった。ここはこれまでずっと5点が続いていた場所である。内容は粗大ゴミの投棄ということで、一度ゴミが捨てられると、次々にそこへ捨てに来て定常的にゴミ捨て場になる危険性があるので注意したい。
(3)本流下流部 2地点のデータだけであるが、やはり岸辺のゴミが多い。地点29は公園化しており犬の散歩等で訪れる人があり、わんどにペットボトルが浮いていたり、タバコの吸い殻が散乱してたりすることが多い。

(4)大内山川  先月と変わらずゴミが目立つ。

(5)藤川    良好な状態が続いている。

(6)一之瀬川  1地点のデータしかないが、少しゴミがある。

(7)西谷川 11月にいったんきれいになった岸辺のゴミがまた目立つようになった。他の項目では問題ない。

(8)横輪川   地点48は10月にゴミを集めて一旦きれいになったがその後また元の状態に戻ってしまった。ゴミを捨てやすい場所なので捨てにくくする工夫を講じる必要がある。

(9)汁谷川   地点35は11月以降岸辺のゴミがまた目立つようになった。

(10)勢田川流域  
朝川:地点49のゴミは先月と変わらず3点であるが、今月はにおいやにごりまで出ている(3点)。これは今年度になって初めての事である。
勢田川:地点39で岸辺のゴミが1点とかなりわるい状態になっている。先月5点だっただけに原因が気になる。
桧尻川:地点40はゴミは目立つものの、油膜、におい、にごりが非常によくなっている。地点42の油膜とにごりはずっと0点の状態が続いている。

(11)五十鈴川 地点44において、水中及び岸辺のゴミが目立っている。地点45は今月も、水中のゴミが0点、岸辺のゴミが3点となっている。水中のゴミは堰の下のポリ製品、ペットボトル紙くずなどであるが取り除くのは難しいのであろうか。お正月で参拝客が増えた影響であろう。

(12)朝熊川 水中、岸辺のゴミがともに3点の状態が続いていたが、両方とも11月に5点に回復し、その状態が続いている。

(13)外城田川 地点31は2ヶ月連続で岸辺のゴミが1点、水中のゴミ0点である。12月のゴミがそのままになっていると思われる。

(14)相合川  データなし。

3.総括
 この時期は、各河川においては、渇水期であり、流量も少なくどの河川においても比較的に自然浄化作用が夏期と比べると低下していると考えられます。また、雨量も少なく、例年になく寒気厳しい時期でもあり、下流域では生活排水が主な原因と考えられる以外に汚染源となる事象は今のところ考えられないのではないでしょうか。COD値以外の他の調査項目に関しては話題となるような観測データは見受けられませんでした。

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