素顔の清流
調査結果のまとめ

〜 2004年12月分調査結果の考察 〜

 平成16年度調査の第8回目となる12月分の調査は、12月最終日曜日の、12月26日(日)を基準日として行いました。調査の結果について、代表専門家を中心にワークショップで検討した「考察」を次に記しました。
 なお、個々の調査結果は各地点ごとの調査票に示し、調査者の感想や主観的な観察記録もほぼそのまま掲載してあります。

1.水質調査結果について
 (1)上流域(NO1〜NO11)
 COD値は宮川ダム湖(船着場)で高値が観測されていますが、これは冬期の季節で水量も比較的少なく、水も停滞していることも原因のひとつではないでしょうか。他の観測値においては話題となるような事柄は見受けられません。ただ、昨年9/29の災害以来、上流域のどの河川でも河床が非常に高くなっており、その上この時期は水量も少なく風景が大きく様変わりしています。特に三瀬谷ダム湖での土砂流入による河床上昇が、今後、ダム機能面から話題となるのではないでしょうか。
 (2)中流域(NO12〜NO26)
 COD値に関しては、支流の西谷川で7r/リットルが観測されている以外は、他の地点すべて0〜2r/リットルの範囲内であり、清水が保たれているようです。
 他の調査項目に関しては、話題となるような観測値が見あたりませんでした。
 (3)下流域(NO27〜NO51)
 本流・支流を含めてCOD値が2〜8r/リットル以上(高濃度用パックテスト使用3ヶ所で10r/リットル以上)が観測されておりますが、月別に比較すれば今月は美しい方で、「汚染がある」といわれる数値COD10r/リットルレベル以下の観測地点が多いように感じました。今月は、下流域においても特に話題となるような事柄はないように思われます。
 他の調査項目に関しても話題となるような数値は見受けられませんが、ただ桧尻川の観測地点2ヵ所でCOD値が高値であり、またNH4値が「汚染が多い」とされる目安数値以上になっていたのが気になりました。

2.川の環境調査結果について
(1)本流上流部 回復がおそかった上流部のにごりについては、全体的には回復してきていますが、ダム湖等ではいまだ残っています。いかに土砂の流出が多かったかがわかります。
 11月にひどかった地点5のゴミもきれいになってきました。

(2)本流中流部 台風以前の9月と比べてゴミの悪化している地点が4地点あり、中でも地点13の水中、岸辺のゴミはともに0点でした。ゴミが集積しやすく、流れていきにくい場所なのでしょうか?

(3)本流下流部 台風前の状態にほぼ回復しているようです。地点28の岸辺のゴミが0点なのは特殊な状況によるものなので他と同列には扱えないと思われます。

(4)大内山川  12月は3地点中2地点のデータがないので考察は難しいですが、地点10のゴミは台風前の状態には回復していません。

(5)藤川    先月同様良好な状態が続いています。

(6)一之瀬川  先月は台風以前よりも岸辺のゴミが減少した地点26は、またゴミがたまったようです。全体としてはまだ岸辺のゴミが目立ちます。

(7)西谷川 ゴミ、にごりともなくなり良好な状態です。

(8)横輪川   上流部は良好です。下流部の地点49のにおいは台風後続いていますがどのようなものなのでしょうか。水はきれいなので周囲のゴミの堆積からのにおいかもしれません。

(9)汁谷川   台風後よくなった地点36のゴミがまた悪くなってしまいました。水中のゴミは10、11月には5であったものが3に、岸辺のゴミは4であったものが1になっています。

(10)勢田川流域  先月岸辺のゴミがかなりよくなった地点が多かったのに、またゴミが目立つようになりました。

(11)五十鈴川 6月ころには非常に多かった地点46のゴミは、今回少しはあるもののだいぶ減ったようです。

(12)朝熊川 一時よくなったゴミがまた少し増えているようです。

(13)外城田川 地点31のゴミは、台風前、台風後変わりなくひどい状況が続いています。

(14)相合川  先月いったん増えた地点33・34の水中のゴミはきれいになりました。しかし両地点とも、岸辺のゴミが目立つようです。

3.総括
 今月の水質に関しては、下流域の一部支流を除いては、比較的清水が保たれている観測結果ではなかったかと思われます。
 今回は、どの河川も、平均的に暖冬の12月であるにもかかわらず冬期の渇水期で水量が少ない状況、9/29の災害の後遺症(爪跡)が岸辺に痛々しく見うけられてる様子など、水質だけでなく河川の周囲全体をよく観察されていた調査報告でした。
 台風後3ヶ月が過ぎ、にごりや岸辺のゴミがまだ回復しないところも点々と見られます。先月も書きましたが、人の行きにくい場所にたまったゴミをどうするのかということも考えていきたいものです。

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