素顔の清流
調査結果のまとめ

〜 2005年1月分調査結果の考察 〜

 平成16年度調査の第9回目となる1月分の調査は、1月最終日曜日の、1月30日(日)を基準日として行いました。調査の結果について、代表専門家を中心にワークショップで検討した「考察」を次に記しました。
 なお、個々の調査結果は各地点ごとの調査票に示し、調査者の感想や主観的な観察記録もほぼそのまま掲載してあります。

1.水質調査結果について
 (1)上流域(NO1〜NO11)
 NO2(宮川ダム湖)の調査地点では、ダムの選択取水搭工事のために湖面の水位が下がっており、その上濁りもひどく茶色であり、測定地点の水辺までが遠く、しかも堆積土砂の上を歩くため足を取られながらの測定であったようです。測定項目であるCOD値についても高濃度用パックテストで20r/リットルという高値が観測されており、今月のダム湖の様子は、水量減少と濁り、流木が多くあるといった状態で、昨年9/29の災害の影響がまだまだ続いているように思われます。
 その他の調査地点では、話題となるような観測結果はみうけられませんが、上流域全体では流砂による河床の上昇と表面を流れる流量の減少が今後問題点となってくるのではないでしょうか。
 (2)中流域(NO12〜NO26)
 中流域本流の調査地点では、調査以来はじめて「水は清水(きれいな水)」であり、中には、「ここ数年で一番きれいなくらい」と記述されている地点もあります。汚れ度合を測る調査項目であるCOD値が、1地点でのみ4r/リットルが観測されているだけであり、他は0〜2r/リットル範囲で「きれいな水」の目安とされる流れが保たれているといえるでしょう。
 COD値以外の調査項目については、話題となるような観測値は見受けられません。
 (3)下流域(NO27〜NO51)
 本・支流あわせた傾向として、pH値がpH8〜8.5の範囲の観測値が目につきました。これはアルカリ性ですが、この値に関しては、測定時間や天候(陽があたる水面では植物の光合成で植物が炭酸ガスを吸収するためにpHが高くなります)等にも影響されるところです。なお水道水はほとんどpH6.5〜7.5の範囲です。
 COD値に関しては、一部の支流では高濃度用でパックテストでの高値が観測されておりますが、それ以外の観測地点では2〜5r/リットルの範囲内の測定値が多く見うけられ、「汚染がある」目安のレベルといった程度しか判断がつきません。
 他の調査項目の観測値からは、話題となるような傾向は見受けられません。

2.川の環境調査結果について
(1)本流上流部 いつも問題となる地点2(宮川ダム湖)においてすべての項目で悪化し、水中のゴミ、油膜、にごり、泡立ちがひどい状況でした。岸辺のゴミも非常に多い状況です。他の地点は、川の状態についてはほぼ台風前の状況にもどったようです。

(2)本流中流部 先月、水中のゴミが0点であった地点13、17においてもきれいになって元に戻ったようです。しかし、13は岸辺のゴミが先月同様0点であり、まだそのまま残っているようです。また、地点23では水中のゴミが0点であり(先月3点)注意したい地点です。

(3)本流下流部 最下流部の地点30ではゴミが残っているようですが、他の地点では良好な状態となっています。

(4)大内山川  1地点の結果しかないので考察しにくいですが、地点10を見る限りでは良好になっており、先月観察されたゴミも少なくなっています。

(5)藤川    データがなく考察できません。

(6)一之瀬川  先月と同じ状況で、岸辺のゴミがやや多い状態です。

(7)西谷川 今まで良好な状態が続いていたのに突如、水中のゴミと泡立ちで0点になってしまいました。臭いもあり、原因が気になるところです。

(8)横輪川   上流部は良好です。下流部の地点49のにおいは先月同様で継続しています。

(9)汁谷川   地点36の岸辺のゴミは先月よりは良くなりました。しかしここは変動が激しいので油断はできません。

(10)勢田川流域  岸辺のゴミは若干先月よりも少なくなったものの、まだまだ多い状態が続いています。

(11)五十鈴川 先月とほとんど変わっていません。

(12)朝熊川 水中、岸辺のゴミがやや多い状況が続いています。それに加えて、1月は油膜、にごり、泡立ちも悪化しており、注意したいところです。

(13)外城田川 地点31のゴミは台風前、台風後変わりなくひどい状況が続いています。地点32の岸辺のゴミも1点とかなり悪い状態です。第2の勢田川にならないか心配です。

(14)相合川  地点33および34とも岸辺のゴミが非常に目立ちます。

3.総括
 冬期の渇水期でどの河川も水量が少ないものの、概ね清水が保たれているようです。ただ、上流の宮川ダム湖では、災害被害の影響がいつまで続くのでしょうか。今月の水質結果は、全般的な傾向として、下流域の一部の支流を除けば、どのパックテスト結果をみても安定した水質であったと思われます。
 ゴミが増えたところが多いようです。冬は風が強い日が多く、川へ落ち込むゴミが多いのでしょうか。川へ直接ゴミを捨てさせないこととともに、川周辺のゴミを少なくすることも必要でしょう。


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